画像で画像検索が出来る限界

f:id:Chomolungman:20200829111436p:plain

安倍晋三の画像を用いた画像検索

 Googleには、画像を使って画像検索を行う機能がある。知らない俳優やアニメキャラクターの容姿を見て興味を持った時などに、この機能を使えば答えにたどり着けるかも知れない。あるいは、サクラや業者を見抜く際に、近況報告と称して添付している写真が転載かどうかを確認するのにも役立つ代物だ。実に優秀なものである。

 しかし「完璧なAI」が開発される時代はまだ遠い。前回の記事でも、MS社製のワードは宮沢賢治の書いた文を理解していなかった。

 無論、画像検索機能のAIもまた不完全であるに違いない。そう考えた私は「画像をどこまで変えても検索機能を使えるか」を検証していこうと考えた。

f:id:Chomolungman:20200829112307j:plain

色のコントラストを限界まで誇張した安倍晋三

 先ずはこちらの安倍晋三を使って画像検索をしていこう。もはや色の三原色と黒が強調されているようなありさまだ。こういう柄のダボダボのシャツを着ているK-POP好きの若者がいても違和感はない。さて、Googleはこの原色カラー安倍晋三安倍晋三として認識するのだろうか。

f:id:Chomolungman:20200829112646p:plain

検索結果

 認識した。

 ちなみにモノクロの安倍晋三も試したが、普通に安倍晋三として認識されていた。二値化された画像でも結果は同じであった。それならこちらにも考えがある。

 

 全ては、一人の男の好奇心から始まった。安倍晋三は原型を奪われていき、別の生命に変貌していた。もしそんな彼がまだ、人の言葉を話せるだけの自我を脳の片隅に残しているのなら、彼は間違いなくこう言うのだろう。

f:id:Chomolungman:20200829114301j:plain

ウサ晋三

「早く……殺してくれ……」

 

 トランプも明恵も、もはやこんなモンスターを安倍晋三だとは思わないだろう。姿を変えられたことにより全てを失った哀しきモンスターは、残されたごくわずかな理性により自らの凶暴性を憎むことしかできないのだ。嗚呼、なんと哀れな安倍晋三。しかし彼もまた、私の実験を進める上では非常に重要な犠牲なのだ。

 

 我々の世界は、代償なくして大義を為せるようには出来ていない。

 

「グーグルヨ……ワタシハ……ダレダ……オシエテ…………ホシイ……」

「あなたは今も昔も変わらない。あなたは……」

「……?」

f:id:Chomolungman:20200829114642p:plain

Googleは変わり果てた彼のことを、何の迷いも無しに受け入れた。

「あなたは安倍晋三です!」

その言葉に、「安倍晋三だったもの」は涙した。明恵にもトランプにも見捨てられた彼の最後の砦は、Google画像検索だったのだ。しかし、ウサギ化された個体にもはや用はない。私はウサ晋三を殺処分し、次の被験体を用意した。代わりの安倍晋三はいくらでも用意出来る。

f:id:Chomolungman:20200829114942p:plain

色彩を反転され、ダークサイドに堕ちた安倍晋三

 悲劇だ。闇に魂を売った安倍晋三は、もはや安倍晋三として認識されなかった。無論、GoogleのAIがこの闇にまみれた存在を「human」と称した事実からも目を逸らしてはいけない。Googleの技術の結晶とも呼ぶべきこの人工知能は、人間を悪と定義しているんだよね。人類の選別はもう始まっているってこと! 人工知能が世界をする時代はすぐ目の前に迫っているってことだからね!

 

 信じるか信じないかは、あなた次第です。