Amazonサクラ探しの旅

 ショッピングサイトはサクラや業者の温床として知られている。そしてサクラも「金を貰えるから」といった理由でサクラレビューを行うため、もはや自分のレビューで不特定多数を実際に騙せるか否かなどほとんど気にしていないであろう。要するに「あからさまな星5レビュー」の投稿者をちょっと調べれば、そのユーザーは星5レビューしか投稿していない可能性が高いというわけだ。この仮説を証明すべく、我々はアマゾンの奥地もといAmazonへと向かう。

 

 サクラレビューの多い商品と言えばやはりイヤホンだろう。先ずはAmazonを開き、「イヤホン」の検索結果を「レビューの評価順」に並び替えてみる。

 

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いかにも胡散臭い商品ばかりだ。わざわざレビューをするほどイヤホンにこだわりのある者が、はたして無線のイヤホンなどで満足するだろうか。もちろんイヤホンの音質にこだわりのある消費者は少数派だと思われるが、そんなライト層がいちいちイヤホンのレビューを書こうとするだろうか。もしイヤホンにこだわりのない私がレビューを書くとしたら、それはペアリングのトラブルが相次ぐ場合などだ。こだわりのない消費者がイヤホンのレビューを書くのなら、普通は批評ではないだろうか。

 

 とりあえず、今回は一番左上の無線イヤホンを見てみるとする。

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気は確かか?

無線イヤホンの評価とは思えないほどの高評価だ。不自然極まりない評価の偏りはどう見てもサクラの存在を裏付けていると言っても過言ではない。果たして、レビューの内容は……

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 べた褒めだ。わざわざ写真も添付しているところがいかにもなサクラレビューと言ったところか。全部載せるとキリがないので載せるのはここまでにしておくが、実はまだまだたくさんの星5レビューが投稿されている。先ずは一番上のプリケットマーフィー氏の他のレビューを確認してみよう。

 

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星5レビューしか投稿していない。

サクラを雇う業者は何を考えているのか。この不自然な商品を見て「これなら買いだ!」とでも言う消費者が現れると本気で信じているのだろうか。もはや不特定多数に商品を売ることを諦め、ごく少数の馬鹿にイヤホンを売りつけようとしているのが透けて見える。続いては一つ下の、Y.I氏のレビューを漁ってみよう。

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お前わざとやってるだろ。

 

 Y.I氏のサクラレビューの数々は一画面に収まりきらない。サクラレビューはまだまだある。このユーザーがアカウントをBANされるのも時間の問題だろう。やはりAmazonはサクラの温床らしい。兎角にインターネットのレビュアーとは信用の置けないものである。プロや有識者ではなく、金に目のくらんだ一般人がレビューを投稿してしまうのだからレビューは宛にならない。我々は小学校で「嘘をついてはいけません」と習うはずだが、真の嘘つきは無邪気な子供ではなく薄汚い大人に他ならないのである。嘘つきは泥棒の始まりとはよく言ったもので、実際のところ大人は地位や権力を奪い合いながら生きている泥棒だ。そんな薄汚い大人に、Amazonにサクラレビューを投稿するような大人にだけはなってはいけない。

 

 これ以上、罪のない子供達の無垢な想いが「泥棒」に奪われないことを祈る。